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ダイバーシティは面白い

ダイバーシティ&インクルージョンについて色々思ったことを書いたブログ

ダイバーシティを理解するために その1

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2004年に戻ろう。  

   営業部にてダイバーシティ担当者になってすぐ、ランチョンミーティングに出た話は前回したが、最初に参加したミーティングの後に、色々とダイバーシティに関する情報を集めたり、話を聞いたりした。

 ダイバーシティとは、日本では「多様性」と訳されているが、それでも今一つピンとこなかった。ダイバーシティという言葉だけでは、イメージが湧かないのだ。

 わからないので、そのわからなさを、ダイバーシティ専任マネージャーにお願いをして、個別で時間を作ってレクチャーしてもらうことにした。

 初代ダイバーシティ専任マネージャーのKさんは、今でも仲良くさせていただき、私にとっては優しくて頼りになるお姉さんのような存在の人であるが、Kさんとの付き合いは私が大学4年の時までさかのぼる。というのも、Kさんは、ぼくがこの会社を受けた当時、営業のトップだった本部長(米国人)の秘書をされており、ぼくの最終面接の時に通訳をしていただいたのだった。

  Kさんはその後、秘書という専門職から総合職にキャリアを変更され営業部にて、採用やトレーニングの開発や、実際営業として現場で経験等を積まれていた。そして、会社がダイバーシティ専門マネージャーを設置することになった時に、オープンジョブポスティング(社内公募制度)にて募集がかけられ、Kさんは、「このポジションは、自分の価値観や経験が発揮できる仕事だ!」と、手を挙げられ、北東アジア(日本と韓国)初代のダイバーシティ専任マネージャーに選ばれたのだった。

 それまで、Kさんとは一緒に仕事をさせていただく機会は無かったが、ぼくにとっては、相談しやすいKさんがダイバーシティマネージャーであったことは非常に幸運な事だった。

 ぼくは今でもその最初のレクチャーの事をよく覚えている。ランチョンミーティングでの内容がさっぱりわからなくて、自分の準備不足を反省しつつ、食事も食べた気しなかったことを打ち明けたところ、Kさんは「気が付かなくてごめんね」と言ってくれた。

  ぼくは、自分の消極的な態度や不勉強さに引け目を感じていたので、Kさんからそんな気遣いのある優しい言葉をかけてくれるとは予想しておらず、その思いやりにとても救われた。それまであまり感じたことのなかった、予期せぬ相手の反応だった。それから、ダイバーシティについて基本的な事や、会社の戦略などを教えていただいた。

 その中で、一番印象に残っているKさんの言葉が、「ダイバーシティというのは、解決しなければならない問題ではなくて、活かされるべき強みなの」というものだった。

つづく